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iPX社員によるブログ

iPX社員が"社の動向"から"自身の知見や趣味"、"セミナーなどのおすすめ情報"に至るまで幅広い話題を投下していくブログ。社の雰囲気を感じ取っていただけたら幸いです。

クラウドファンディングと新しいパラダイム

今日は兄貴と話した。話すたびにいずれ映画の話になってまって、今日も同じだった。「まだ観てないの?観た方がいいよ!」これが彼の決めセリフのようだ。でも、今日はその後に何か新しいのも来た:「ほら、リンク送るよ!」。時代が変わったことを一瞬忘れてしまったみたい。

90年代を思い出した、僕がまだ高校生でお兄さんが実家から専門学校に通っていた頃。ネットプロファイルの「趣味」の記入欄になんとなく「映画監督」と書く人がいますが、お兄さんが本当にそうだった―必ず一日一作を観ていた。そのころは学校から帰ったらとりあえずビデオレンタルショップによってみる、お兄さんはバイト代8割以上をそこで使っていた。それから自分の部屋で2~3時間(もしくはもっと長く)一人で借りたビデオを連続で観てしまう。彼はなんで映画関係の仕事に行かなかったか僕は今にも不思議に思っている。(それと、今自己紹介に「趣味が映画監督です」という人をいつも信じてあげない!)

20世紀の終わりにイギリスのどこに行ってもビデオレンタルの店を見つかるのがすごく簡単だった。僕のふるさとみたいな静かな小さな町にもあった。今日はイギリス全国の数は指で数えるかもしれないと言われる。10年ちょっとで大きく変わりました。

なくなった原因は何かと人に聞くと一つの会社の名前があがって来る:「Netflix」

Netflix(ネットフリックす)は名前通り「ネットを通して映画を観る」という役目の会社。毎月決まった会員費を払ったら映画を観放題なので一作ずつお金取れている会社が勝てなかった。最初はネットで予約したらDVDが郵便で送れて来るシステムだったが、今はストリーミングで完全にネットでしか存在してない会社になった。今年の秋から日本にもやっている、僕はこの間携帯を機種変更したときに自動的に会員にもなった。

時代が本当に変わっている。これはもちろんビデオレンタルだけじゃない。僕は去年今住んでいるアパートが決まったら友達が心配してくれた、「そんなに田舎に住むのは買い物に不便じゃない?」などと。確かに不便なところがあるのだけど(例えば飲み会の帰りのタクシーが泣くほど高い!)、買い物だけは前と何も変わっていない。なぜなら食材以外はほぼ全部ネットでしている。これを書いている今僕の周りを見ると、ネットで買っていないものが少ない。ソファがアマゾン、音楽がアップル、食べている宅配ピザスマホのアプリを使って予約したものだ!

「Digital Nomad」―スマホとノートパソコンと着替えが入っているルックサックだけで生活している人たち―がいる時代になった。僕はそういう人じゃないけど、「ネットさえあれば自分らしい生活ができる」その考え方がわかる。


じゃあ、もし今の変化はまだ終わっていないと考えたら、これからはどう変わるのだろうか。
最初にネットうつったのはお店そのものだけだった。その店が売っている商品が前と一緒だった。しかし、これからその商品の作り方も変わる。アイデアからすべてがネット上になる。

これは、「crowdfunding」(クラウドファンディング)の世界だ。

Crowdfundingの前はアイデアや夢を持つ人には優しい世界じゃなかった。1983のイギリスで発明家ジェームズ・ダイソンが新しいプロトタイプの完成ができた。これは5年間の研究と苦労の結果だった―使っても弱めない掃除機、サイクロン掃除機。でも、大きい会社にそのアイデアを売ろうとしても、だれも耳を貸さなかった(大きい会社は皆自分のR&Dがあって、外からのアイデアは聞きたくないそうだとダイソンさんが後で言った)。結局ダイソンは自分の会社を作って1993年から自分でサイクロン掃除機を販売することにした。その間の10年間が色々と無駄な努力と無駄な時間だった。

Crowdfundingを上手く使えば、そういう無駄な時間がなくなる。作る前に買ってくれる人がいるかどうかがわかることだけでもすごく便利だ。いなかったら時間をかけなくて済むこと。いれば、その場で開発するためのお金がもらえて、より早く完成ができる。

Kickstarter(キックスターター)は初めてのcrowdfundingウェブサイトじゃないけど、最も有名になった。最初は芸術品のためのサイトだけだったが、今はガジェットにも有名。

僕はKickstarterに結構はまっている。3年半で39プロジェクトのBackerになった(他のサイトも入れると合計で47プロジェクト!)。この間の春に新しいバックが欲しくなって、アマゾンや楽天で検索する前にまずはKickstarterに見てみた。届くまでに3か月以上かかったが、僕にぴったりなバックが払いたい値段でゲットできてとても満足だった。

でも、上に書いた通りKickstarterとそれなりのサイトはアイデアの世界だ。お金を出して買っているのは商品じゃなくて、アイデアと商品の可能性だけだ。自分の立場も「Customer」(お客さん)じゃなくて「Backer」(応援者)だ。それである程度のリスクもあるから甘く使ってしまうと危険なサイトにもなれる。
以下が僕のKickstarterでの経験を2つの例で紹介する。

Smart mouseの例

Kickstarterのいいところは同時に弱点だ。誰でもプロジェクトが開始できて、プロじゃない人がよく甘く計画を考えて、お金をもらってから本当の難しさを気づいてしまう。僕がBackerになったプロジェクトの7割以上が遅れる。いくつかが今にも2~3年の延長でまだ完成品を出していない。でも、「EGO! Smart Mouse」がそれよりずっと最悪かもしれない。

プロジェクトはBTマウスだった。普通に机の上に使うと普通のマウスだったが、手に持ち上げるとWiiのリモコンのように変わってくれる機能が付いていた。

プロジェクトがぎりぎり成功して時間通りに完成してBacker達に送った。ハード事態が確かに悪くなかった、しかしドライバーがベータで使えないほどバッグだらけだった。

残念ながら、生産が計画以上お金かかって「1ユーロも残っていない」と言って、開発した会社があっという間につぶれてなくなってしまった。今はそのマウスが箱の中のままに僕の押し入れの奥のどこかにあるが、使えるようになる可能性はほぼゼロ。

Smart watchの例

Pebbleというスマートウォッチが有名だ。正式ソフトまだ日本語未対応にもかかわらず使っている日本人もいる。

Pebbleが僕の初めてのKickstarterの体験だった。スマホの弱点はマナーモードのバイブが弱くて、ポケットの中にも鳴っていることがよく気づかない。その僕にはスマートウォッチが魅力的だった。

Kickstarterはプロジェットを応援すると共にやっている人と直接コミュニケーションが取れる。Pebbleはいろんな色で販売する予定だった、しかし僕は何の色にも気に入らなかった。それをPebble社にメッセージに書いたら「じゃあ、マイクさんたちが欲しかった色に追加しましょう!」という返事で欲しかった色が一年後にちゃんと来た。

スマートウォッチがパソコンオタクのおもちゃだけじゃなくて、一般の人も使える。Pebbleがそんなに成功したから、アップルやグーグルが参考して今のスマートウォッチの流行っている世界になったと思う。


今にも新しいプロジェクトの紹介動画を見ても今回は成功するか失敗するかわからない。万能の無線ルーターは良かったが、同時に見たキーチェンのBTパスワードキーパーが2年以上遅れて、最近連絡も来なくなった。

でも、失敗で欲しかったものが届かなくても、後悔はしてない。僕は商品じゃなくそれよりそのアイデアにお金を使っている。成功は失敗から生まれるもので、そのプロジェクトは失敗しても多くの人が見ているから誰かそのプロジェクトを見て自分でチャレンジすることに決める。

今僕はAuraVisorというVRヘッドセットのBackerになった。担当している人が以前にKickstarterでプロジェクトを成功したことがあって、今回も成功する確率が高そうだ。順調に進めば来年にもらえるそうだ。僕はうまくゲームやドローン操作ができるかどうかは知らないが、届いたらできるのは頭に被って、Netflixを起動して、そしてそのときの兄貴のお気に入りの映画を観てあげること。