iPX社員によるブログ

iPX社員が"社の動向"から"自身の知見や趣味"、"セミナーなどのおすすめ情報"に至るまで幅広い話題を投下していくブログ。社の雰囲気を感じ取っていただけたら幸いです。

想像していたよりも

再びのご挨拶

こんにちは、2回目のご挨拶となりますChibaです。
今回も自分の興味に任せてふんわりとしたことを書きます。

興味対象

弊社はなんだかんだ自動車にかかわることの多い会社でございますが、この業界で目下最大の興味を集めているものといえば
やはり自動運転でしょう。
毎度毎度モーターショウをはじめとする展覧会では華々しいデモンストレーションが行われ、
そのたび技術の急速な進歩に私たちは驚嘆の声をあげているわけですが、
これが実際に動くとなると避けて通れない問題があることに最近ハタと気づきました。
現実に自動運転を行う車が巷にあふれたとき、その法律的な扱いはいったいどうなるのか。
ドライバーがいない車が万が一事故を起こしたとき、そこにはどんな問題がひそんでいるのか。

大前提

もちろんこれについて考えている人々はすでにたくさんいらっしゃいます。
わかりやすい問題として法律上の自動車の定義そのものがあります。
ジュネーブ条約(道路交通に関する国際条約)も日本の道路交通法も「自動車には運転者がいなければならない」前提で書かれているためです。
まずこの条約をクリアしなければ世界中どこへ行っても完全自動運転車は実現できないわけで、改正の動きが最近高まっているとのことです。

区別

また、自動運転車で事故が起きた場合に誰が責任を取るのかも問題となります。
今まで通り運転者が責任を負うのでなく、場合によっては製造者側が責任を負う可能性も十分にあります(自動運転のプログラムがエラーを起こした場合等)。
運転者かそれとも自動車のプログラムか、どちらのミスかわからない状況での事故も考えられますが、その場合誰がどの程度責任を負うのかそのあたりも未だ議論のさなかです。

倫理

そしてこれは自動運転に限らず人工知能という技術そのものに言えますが、倫理の問題が大きく頭をもたげます。
自動運転中に、もし車内にいる人間と歩行者、どちらかに危害を及ぼさねばならなかったとき、
自動運転のプログラムはどういった判断を下すのでしょうか。
被害の大きさの大小か、人数の多寡か、運転者優先か歩行者優先か、そもそもそのあたりの判断をプログラムは正確にできるのか……。
そこではアンドロイドが出てくる近未来SF小説とほとんど同じ問題提起がなされるでしょう。

空飛ぶ車はまだないけれど

先に書いたように自動運転の技術は傍目にもどんどん進んでいます。 早ければ2020年には自動運転車が普通の車に混じって売られるようになるそうです。
その時、私たちはさもSF世界の主人公たちのように、自動運転車の「なかのひと」の扱いについて決断を迫られるのでしょう。
その時は、想像していたよりもずっと早く私たちに迫っているようです。