決算書について‐貸借対照表編‐
こんにちは。
気が付いたら入社1年を過ぎていた、すずきです。
数週間前から3DCGソフトでモデリング等をはじめました。そちらで何かできたらと思っていましたが、まだまだ拙いのでもう少し習得度が進んでからにしたいと思います。
今回は、自分の学習してきた会計に関わる「決算書」についてお話したいと思います。
3月が決算月の会社も多くあることでしょう。iPXでは9月が決算月の為まだ先の話ではありますが、先日社内で決算書についての話になったので、自分の復習を兼ねて記事を書いていきます。
決算書の種類
まず、決算書の種類について
・貸借対照表(B/S):会社の財政状態を表記しています。資産 = 負債 + 純資産
・損益計算書(P/L):1年間(会計期間)の経営成績を表記しています。収益 - 費用 = 損益 ※損益…利益と損失のこと
・キャッシュフロー計算書:1年間(会計期間)の資金の動きを表記しています。
全て話そうとすると長くなるので、今回は貸借対照表をメインに記載します。
貸借対照表
貸借対照表は通称、バランスシート(Balance Sheet)と呼ばれ、B/Sと省略されます。
企業の借金の残高や保有する財産の価値を表し、左側と右側が必ず一致する特徴があります。
資産
資産の部では、借入金や資本として調達した資金がどのような資産の購入に充てられているのか、どのような事業に投資されるのかを意味します。
資産の部は、”流動資産”、”固定資産”、”繰延資産”に分けられます。
・流動資産…1年間で使い切る資産【現金、売掛金、受取手形、商品・製品等のたな卸資産、仮払金、短期貸付金など】
・固定資産…販売目的ではなく、長期間、事業のために使用または所有する資産【建物、機械装置、車両運搬具、土地、リース資産、特許権、商標権など】
・繰延資産…既に代金の支払が完了、または支払義務が確定し、これに対応する役務の提供を受けたにも関わらず、その効果が将来的に継続されると期待される費用を資産として繰り延べたものです。固定資産との違いは、換金性の有無(財産的価値を有していないと繰延資産になります)【創立費、開業費、株式交付費、社債発行費など】
会社の安全性の確認方法
貸借対照表は会社に現金化できるお金がいくらあるのか、支払い義務のあるお金がいくらあるのか、投資可能な金額がいくらあるのか…などの経営の資金繰りを考える上で重要な情報を読み取ることができるようになります。
その他、貸借対照表が読めるようになれば、会社の安全性を読み取ることができるようになります。
自己資本比率
資金調達のどの程度を返済の必要のないお金で賄っているかの比率です。高ければ高いほど安全性が高いと言えます。平均率は業界によっても異なります。
例えば、ディズニーランドを経営しているオリエンタルランドでは75%を超えています。(2017年3月の単体データ)
オリエンタルランドではアトラクションを新設するときに億単位の投資を行いますが、銀行からの借入による資金調達では調達年限が限られているため、自己資本比率が高いことが重要になってくることがわかります。来年東京ディズニーシーに完成予定の新アトラクション ソアリン(仮)だと180億円もの金額だそうです。その他、2020年に東京ディズニーランドに新設されるエリアの投資金額は280億円もの金額です。
ディズニー好きな私としては今から楽しみです。特にソアリンはアナハイムのディズニーに行ったときに乗りましたが、高所恐怖症の方でなければとても楽しめると思います!
流動比率
流動資産と流動負債の割合で”流動資産 ÷ 流動負債 × 100”で求めます。これは短期間な安全性を測る指標として役立ちます。数値が高いほど安全だと考えられ、一般的に150~200%以上であると安全と言われます。