5Gのデモを見に行きました
皆さまこんにちは、Chibaです。
前回の投稿からかなり経過しました。
今現在は業務内容として、自動車のEMC解析のお手伝いをしています。
EMCとはもちろん略語で、
Electro Magnetic Conpatibility 電磁両立性 というのが正式な表現となります。
電子機器同士が、お互いの発する電磁波によって、機器の動作に影響を与えていないかを調べるお仕事、
というのがざっくりした説明となります。
電磁波というもの
電磁波というものは、電子機器ならどんなものからでも発信されるものですが、
そのなかでも大きな影響を授受するのはやはりアンテナです。
昨今のIoTの潮流もあり、今世の中に売られている電子機器にはだいたいアンテナがついています。
それら電子機器それぞれが小型化、複雑化するのも自然な流れ、
アンテナの小型化、送信できる情報の大容量化に対する需要はいろんなところで高まっているようです。
ということでアンテナ事情の最先端を垣間見るため、
東京のソラマチ(東京スカイツリーのおひざ元にあるショッピングモール)にあるNTTdocomoの5G体験スペースに行ってきました。
5Gとは
5Gとは第五世代の通信規格を指して使う言葉ですが、
要するに今までとはけた違いのデータを無線でやり取りできる技術です。
それをどうやって実現しているのか、それによってどんなことができるのか、
デモンストレーションする場所がこのPlay 5G スペース……だそうです。
ここからは写真で説明。
入り口。1G~4Gまでの通信規格概要と当時の携帯電話が並んで展示されていました。
最近時々耳にするARと5G通信のデモ。
サーキットを走るマシンにカメラを向けると、そのマシンの詳細が表示される仕組み。
実際レースを見に行ってもマシンが小さくてよくわからん……って時に便利そう。
スカイツリー展望台に設置された4Kカメラの映像をリアルタイムでやり取りするデモ。
現在の通信規格ではこの大きさの映像やり取りは難しいですが、5Gなら可能!
ということらしいです。
お目当てのアンテナの実物。
オレンジの向こう側にぽつぽつ見える丸いなにか、ひとつひとつが小さなアンテナです。
これらアンテナがそれぞれ微妙に位相や周波数を変えてユーザーの5Gアンテナの場所を三次元的に正確にとらえ、
ビームフォーミングで直線的な電磁波を飛ばして大量の情報をやり取りする仕組みだそうです。
ちなみにこれ単体でやりとりしているわけではなく、情報処理用の並列コンピューティングを行うための端末が別に存在するようです。
来たれ、2020年
小さなスペースでしたが、けっこう可能性を感じられるスペースでした(写真のほかにもいろんなデモがありました)。
扱える情報量が多くなればなるほどいろんなことができるようになるので、これを利用した新しいモノがたくさん出てきそう。
ここで紹介したものはもちろんまだ一般には出回っていないのですが、
2020年オリンピックまでに実用できるところまで持っていきたいとのこと。
……2020年って、それまであと2年くらいしかないわけですが。
未来は常に思ったよりは早く来るようです。
おいてかれないように私も新しい物事に対するアンテナを高く張っていきたいです。