iPX社員によるブログ

iPX社員が"社の動向"から"自身の知見や趣味"、"セミナーなどのおすすめ情報"に至るまで幅広い話題を投下していくブログ。社の雰囲気を感じ取っていただけたら幸いです。

車検って何をしているのか知らなかったので調べてみた

TCDのタキヤマです

半年前くらいに更新した時は2018年のダイビングについてでしたね。
2019年は宣言通り伊豆で潜ってきましたが、沖縄と比べてしまうと…といった感想です。

さて、今回は趣味から離れて車の話にしてみようと思います。
というのも、弊社は車関連の案件に関わることも多いのですが、私自身まったく車に興味がありません。

自分の車を持っていますが、当時周りの人がそこそこ乗ってる車と一緒でいいや
で選んだ車に乗り続け、先日15年目の車検を通したところです。
不具合が出てないからまだいけるかなとも思いつつ、そろそろ買い換えも検討しないといけないんだろうけど、乗りたくない車は数あれど、乗りたい車はこれといって無い
とぐだぐだしているうちに車検の時期が来てしまったのですが…。

ということで、今回は車に興味が無いと分からない車検で出てきた見積もりについて、
分からない人目線で調べてみました。

見積もり項目

今回候補に挙がったのは以下のものです。
最終的にやらなかった項目は取り消し線を引いています。
(私の場合、中学生の同級生がディーラーにいるので、やるやらないもほぼお任せにしてしまっています。)

  • リヤショックアブソーバー 取替
  • エンジン オイル&フィルタ 取替 (オイルバンドレンプラグ・オイルフィルター)
  • エンジン内部洗浄(スラッジナイザー)
  • エンジンオイル添加剤 注入
  • 燃料ライン洗浄&エンジン潤滑向上剤 注入
  • クーラントブースター 注入
  • フロントワイパーラバー R&L 取替
  • リヤワイパーラバー 取替
  • ブレーキフルード 取替
  • ブレーキクリーニング
  • エアクリーナエレメント 取替
  • クリーンエアフィルタ 取替
  • バッテリ 取替
  • フュージィ 取替
  • タイヤローテーション

それぞれの項目が何なのか調べてみた

リヤショックアブソーバー 取替

 ショックアブソーバーの主な役割は「スプリングの動きを抑制すること」です。要するにスプリングの衝撃を吸収する役割です。
 もし、サスペンションにショックアブソーバーがなくスプリングだけという構造の場合、スプリングだけでも路面の凹凸や段差などから受ける衝撃を吸収してくれますが、スプリングは一度強い力を受けて縮むと受けた力の分だけ反動で伸びて戻ろうとする力が生まれます。
 この力は振動として伝わり車体を揺らすことになります。その揺れを制御するショックアブソーバーがないとなると、まっすぐ走っていても車体は揺れ続けて安定せず、大変運転し辛くなります。
それだけでなく、4輪の荷重(=タイヤのグリップ)もバラバラになるので操縦性や安全性にも悪影響が出ます。
 このスプリングの伸縮を急激にではなく緩やかに戻すことができれば、車の安定性が高まり揺れの少ない快適な乗り心地になります。その役割をショックアブソーバーが担っています。
 まとめると、走行中の路面からの衝撃や速度の速い入力に対してはスプリングが引き受け、そこから生まれるスプリングの反動に対してはショックアブソーバーが制御することでサスペンションの全体の性能が上がり、車の安全で快適な走行が可能となっています。

エンジン オイル&フィルタ 取替

エンジンオイル
  • 潤滑

 エンジンの中のパーツは、ほどんとが金属部品です。これらのパーツがスムーズに動かせるよう、オイルによってフォローをしています。主にクランクシャフトやカムシャフトなど、動作の激しいパーツには欠かせない存在です。

  • 密封

 ピストンは、クランクシャフトの動きに合わせ、上下運動を繰り返しています。しかし、ピストンの周りには、わずかではありますが隙間が存在しているのです。ピストンを押し上げ、圧縮するのに密閉された空間をシリンダー部分に作り上げるのですが、その際にわずかな隙間があると、何かと不都合が発生します。
 たとえば、隙間があることによって、そこから必要なエネルギーが漏れてしまい、本来のパフォーマンスを発揮できなくなってしまいます。また、ブローバイガスと呼ばれる、いわゆるガソリンの混じった空気が発生し、公害の原因につながるものです。
 これらの不都合からエンジンを守るという意味でも、この密封という操作はとても重要なものになります。なお、エンジンオイルが古くなると、オイルの粘度が弱くなり、この密封効果が発揮されなくなることが分かっています。

  • 冷却

 エンジンはピストン運動や摩擦によって熱を発し、内部が高温になります。
 エンジンオイルは、そういったエンジンの熱を吸収し、本体を冷やすといった役割を果たしています。一度エンジンに使われたオイルは、フィルターを通じて再びオイルパンに戻り、エンジンオイル自体も冷却されるという流れです。
 エンジンにとって、高温は何かと都合の悪いものであり、冷却を考えていかなければならないのです。

  • 洗浄

 エンジン内で発生する汚れを流し取るといった考え方になります。エンジンでは摩擦やスパークによって発生する、スラッジと呼ばれる汚れが発生します。
 これらの汚れは、残しておくとエンジンに悪影響を及ぼします。動作が悪くなったり、エンジン音が大きくなったりしているうちはいいですが、最悪の場合、エンジンストップの原因になってしまうこともあります。
 エンジンオイルは、不具合の原因になる汚れを取り、フィルターで「こし」てからオイルパンへと戻っていきます。定期的な交換を施さないとエンジン内のスラッジが取りきれず、故障の原因にもつながります。

  • 防錆

 エンジンは高温部分と外部の常温との差が激しくなるため、水分(水蒸気など)が発生しやすい環境にあります。水分がエンジン内で発生すると、当然サビの原因となります。
 各地を流れ回っているエンジンオイルがエンジンを水分から守り、錆を防いでくれる役割も果たしています。

オイルバンドレンプラグ

 オイルパンや燃料タンクなどにある、エンジンオイル等の排液口を塞ぐネジの事です。
 オイル交換やフィルタ交換の際に外します。基本的にはずっと使えるものですが、ネジ溝の破損などにより交換が必要になる場合があります。

オイルフィルター

 エンジンオイルからエンジン内部のオイルと混ざった燃料やオイルの燃えカスや摩耗粉、ゴミなどを取り除くフィルターです。

エンジン内部洗浄(スラッジナイザー)

 エンジンの内部はオイルによってエンジンを保護しています。
 しかしエンジンオイルが劣化してくると高温による酸化やカーボンの蓄積により「スラッジ」と呼ばれる不純物を発生させオイル性能を十分に発揮出来なくなる恐れがあり、場合によりエンジンの破損にも繋がってしまいます。
 もちろん定期的なオイル交換を行う事で汚れを洗浄し不純物の発生を抑える事は出来ますが、オイル交換だけでは取りきれない汚れもあります。
 そこでオイル交換を行う前にエンジン内部のオイルラインを洗浄する事でオイルの持つ5つの効果「循環」「潤滑」「密封」「緩衝」「防錆」を最大限に引き出しエンジン本来の力を取り戻す効果があります。

エンジンオイル添加剤 注入

 燃費向上やエンジンの保護、エンジン内部の洗浄などの為に、エンジンオイルに添加するもので、基本的効力はエンジンオイルと同じですが、元のエンジンオイルの性能を更に向上させる目的として使用されるものです。
 大まかな添加剤の種類は、オイルの参加を防ぐ酸化防止剤、エンジンオイル内に発生するゴミなどを分散させる洗浄分散剤、100以上の粘度指数が必要な際に添加する粘度指数向上剤、エンジン内部を金属の摩擦から守る摩耗調整剤、ギヤの負荷圧が高くなることによる焼きつき摩耗を防止する極圧剤などがあります。

燃料ライン洗浄&エンジン潤滑向上剤 注入

 燃料をガソリンタンクからエンジンへ供給するホース。
 定期的に車に乗っていないような場合にはガソリンがドロドロになって沈殿していることもあり、洗浄する必要が出てくることもありますが、通常車がこのような状態になるのはよほど放置していたようなケースに限定されるはずです。

クーラントブースター 注入

 クーラント水冷エンジンに使われている冷却水のことをいいます。
 クーラントが劣化すると防錆効果が失われたり、消泡効果がなくなったりしてオーバーヒートにつながります。
 クーラントのメンテナンスは、交換か添加剤を入れるの2通りに分けられます。
 クーラントブースターは冷却水の防錆・防食・消泡性能を復活させ、LLCの寿命を延長する添加剤です。
 添加するだけで冷却液の防錆・防食・消泡性能を復活させ、交換作業に伴う廃冷却液の排出量が抑制できます。 ラジエーター、エンジンの材質に関係なく使用できます

フロントワイパーラバー R&L 取替

 さすがにこれは調べるまでもなくワイパーのラバー部分です。

リヤワイパーラバー 取替

 これも調べるまでもなくリヤワイパーのラバー部分です。

ブレーキフルード 取替

 ブレーキフルードの役割は、油圧式ブレーキにおいて、ブレーキペダルに加えられた制動力をホイールの中にあるブレーキまで伝達することです。
 ブレーキフルードは新品の場合、薄い黄色の液体ですが、時間が経過するに連れて茶色く濁っていき、2年後の車検時にはかなり濁った茶色になっています。
 これはブレーキフルードが空気中の水分を吸収する性質を持っており、それに伴い色が変化していくためです。
 水分を吸収するとブレーキフルートとしての性能が下がります。具体的にはフルードの沸点が下がります。
 沸点が下がると長い下り坂を下るなどブレーキを多用した際にブレーキの熱によりブレーキフルードが沸騰しやくすなり、その結果、ブレーキを踏んでも車が減速しにくくなり大変危険な状態になってしまいます。
 これは沸騰によりフルード内に気泡が発生することでブレーキペダルを踏んだ力が気泡(空気)の圧縮に使われてしまい、ブレーキキャリパのピストンを押す力が減少するために発生します。
 この状態になるのを防ぐため、通常車検毎にブレーキフルードを交換します。

ブレーキクリーニング

 ブレーキ関連のパーツの洗浄のことを指します。
 車が道路を走っている際、砂、泥、ホコリ、雨、油などの汚れが発生します。
 この汚れが蓄積されていくと、ブレーキの効きが弱まり、事故につながる可能性があります。
 ディスクブレーキはそれほど重要ではなく、ドラムブレーキでは定期洗浄が必要になります。

エアクリーナエレメント 取替

 エンジンが吸い込む空気のゴミやホコリをきれいに濾過するフィルターです。
 目詰まりすると、パワー低下が以下のように起こります。
 パワー不足 → アクセルの踏み込み → 燃焼の悪化

クリーンエアフィルタ 取替

 エアコン稼働時に働くもので、外気・内気から、粉塵、排気ガス中の微粒子、花粉などをこし取り、浄化した状態でエアコンに流す役目を担っています。

バッテリ 取替

 電気を貯めておくことができる装置です。
 このバッテリーはエンジン始動の際には「セルモーター」に電気を供給します。
 そのほかにもランプ類、カーナビ、エアコンなどの電子機器にも電気を供給しています。

フュージィ 取替

 発煙筒のこと。

タイヤローテーション

 タイヤは同じ位置のまま長期間使用していると、
 前輪と後輪で摩耗の進行具合が違ったり、偏った摩耗(偏摩耗)を起こしてしまいます。
 これらを予防するには「定期的な位置交換(ローテーション)」を行なわなければなりません。
 ローテーションすることで均一に摩耗させることができタイヤが長持ちしますので、定期的にローテーションを行ないましょう。


まとめ

ここまで調べてみてなんとなく必須ではないものもいくつかありそうだなレベルですが
車検で対象となっている項目は分かったような気でいます。

ただ、はじめに書いた通り、興味の無いことはなかなか覚えられないもので、
おそらく次回の車検の時にはキレイに忘れていると思うので、ここを見返すようにしようと思います。

次の車検までには車を乗り換えている可能性もありますが、
今のところ、バッテリーは毎回車検の度に交換になっているから、バッテリーが高価なハイブリッドは無し
くらいしか決まっていないので、まだまだ先になりそうです。

果たして次回の更新までに乗り換えているのか?
もし乗り換えていたら次回の冒頭で報告するかもしれません。


今回参考にさせていただいたサイト
https://matome.response.jp/articles/2348
https://www.hai-sya.com/column/engine_oil1.html
https://car-moby.jp/87531#c1
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC
https://www.tokyo-subaru.co.jp/service/onepoint/service1403.html
http://www.oberonjp.co.jp/product/sludge_nizer_nv20/
https://magazine.cartune.me/articles/1284
https://www.syaken-signpost.com/wp/?p=3206
https://otakara-shaken.com/useful/parts/parts03.html