iPX社員によるブログ

iPX社員が"社の動向"から"自身の知見や趣味"、"セミナーなどのおすすめ情報"に至るまで幅広い話題を投下していくブログ。社の雰囲気を感じ取っていただけたら幸いです。

MBSEで考える組織論?

こんにちは、ヤマダです。
コロナウイルス最中のGW、一切外に出ませんでした…。


最近MBSEを勉強し始めているので、GW中もその領域の本を読み漁っていました。
何故今更MBSE?と思われる方もいるかもしれませんが、現在弊社がご支援している領域としては所謂「PoC」先行研究が大半ですが、その先行研究の悩み所として、要素技術でできる事やできない事の住み分けや、ある一機能の研究~実装はできるのですが、その住み分けを鑑みた上でのシステムアーキテクチャの構築や業務平準化をどう行っていくか、また新技術(特にAIですかね)という旧態フローにおいてはある種異物になっているものをどう乗っけて行くかが皆さん中々上手くいっていないなのでは…と感じていますので、その辺りを考えた上でのサービス提供ができるよう、まずはアカデミカルな所から勉強していこうと考えた次第です。
また、弊社の自社製品開発にも活きるので、ガンガン吸収していきたいと思います。
元々コンテクストや全体の構造を練ったりするのはとても好きなので、全然苦ではないのですが、文言がムツカシ過ぎるので、1文読んで理解する時間の長いこと長いこと…!
今の理解度としてはここですね。



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まだまだひよっこですね…!頑張って血肉にしていきたいです。


今日はそんなMBSEの勉強がてらに、こんな企画を用意しました。
~iPXという組織をリバースエンジニアリングしたった - iPXの業務フローを機能フローブロック図(FFBD)で書き表す!- ~


……( ^ω^)
急にエッジ効かせてきましたが、私は組織もシステムだと思っており、一番身近で興味のある部分に照らし合わせてMBSEを理解するのがいいんだろうな~という興味本位な気持ちでやってみます。
図示したらシステム的な欠陥や構造の悪さも分かるでしょうから、今後の組織運営にも役立ちそうですし。
…が、そのまま出しちゃうとコンプライアンスに大いに引っかかるので、図における機能(人や人の行いですね)は完全に何か分からないように伏せていますし、あくまで業務における一フローだけ図示しています。
ので、私以外の人から見るとまっっっったくなんのこっちゃ分からない図になっているかと思います。概念となった図。
先ほども書きましたが、形式は機能フローブロック図(FFBD)という図を採用しています。システムの動作(Function)の流れをフロー図で記述したものであり、非常に古典的です。
本当は機能フローに追加して、アイテム(入力、出力、トリガー)を図示した拡張機能フローブロック図(EFFBD)で記述しようと思ったのですが、ごちゃごちゃしすぎて何が何だか…という感じだったので、FFBDに留めました。


それでは早速行ってみましょう!


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…まじで何を記述しているか分からんですよね、自分でもそう思います。
しかもExitYとExit Zの無理くり感がすごい。ExitYだけでも煩雑だというのに、Exit Zのごちゃっと感が…。


ただ、比較軸として2~3年前のiPXの同業務フローFFBDを見てみると下記のような形で、


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かなり超ド級ドシンプルなことが分かります。
ここ数年で、業務や取り巻く環境、組織がかなり複雑化したことが一目で分かりますね。
iPXとして望んでやっていることなのですが、当然「システムの構造的」にも急に発展を強いられた故の成長痛は多分にある構造です。


現在この世界では、新規で何か生活に携わるモノを作るということはかなり機会が減ってきており、現存のシステムを拡張する為のアプローチであるミドルアウトエンジニアリングや、リバースエンジニアリングが増えてきています。
会社や組織も今までの文化や歴史からいきなり分断されることはほぼほぼ無いので、過去~現状の状態を記述し、把握し、自分が組織のどのレイヤーにおいてどう作用をすれば上手く組織が回っていくか、自分が組織やこの環境の中でどう振舞うのが最適なのかを見られるようになると大分楽になるかな、と思っています。
それが分かってくると自分のキャラは確率しつつ、環境が変わった際に自分の振る舞いを変えるということが可能になるし、心身も楽になります。
抽象的なことを言いましたが、自分や組織の勝確パターン/負確パターンを理解するための観測と考察を怠らないようにしましょうということですね。


SysMLも絶賛勉強中なので、今後のブログでも紹介していきたいと思います!