アメフトこぼれ話
3回目の登場となります。阿部でございます。
iPXに入社しておおよそ1年となりました。
他社とは少し違うiPXの雰囲気に戸惑いつつも自分なりに業務を推進している毎日です。
さて、今回はNFLの総決算、スーパーボウルが近いことに因み、アメフトについて少々お話させていただければと思います。
チャレンジするのも楽じゃない?
アメフトは激しいコンタクトを伴う球技です。審判も球技においては多めの7人で運営されますが、それでもどうしても微妙な判定と言うものは存在します。
- 直前のパスはキャッチできていなかったのではないか?/キャッチできていたのではないか?
- 直前のプレイ終了位置が違うのではないか?
このような時、NFLや北米の大学アメフトでは、審判に対してビデオによる判定の再考を要求する権利があります。
これを「チャレンジ」といいます。
現在ではテニス等でも導入されているチャレンジ制度ですが、先鞭をつけたのはNFLではなかったかと思います。
チャレンジは上手く判定が覆れば強い味方ですが、それ故に前後半3回ずつ与えられているタイムアウト権利1回分がコストとして要求されます。
判定が覆らない場合は、タイムアウト権利が1回消滅してしまうため、慎重に行う必要があるのも事実です。*2
チャレンジ自体も1ゲームに2回しか使えないので、使うタイミングにも悩まされます。*3
チャレンジを使うか使わないかをヘッドコーチに助言するチームスタッフも居るぐらいの大切なファクターですので、観戦される際にはその使われ方にも注目してみるのはいかがでしょうか。*4
最大の敵は、相手チームか?それとも・・・
アメフトは15分のクォーター4回で1ゲームが構成されます。
基本的に試合中は時計が進み続けますが、時計が止まるタイミングがあります。
- 攻守が交代する
- 反則が発生する
- 前方へのパスが失敗する*5
- ボールがエリア外に出てプレイが終了する
- タイムアウトを取得する
奇数クオーターなど、試合の早い時間帯はそれほど重視されませんが、偶数クオーターの終盤、特に試合が決する第4クオーターの終盤は時計を睨んでのプレイが行われます。
リードしているチームはとにかく時計を進ませるため、パスを投げず、フィールドから出ないようフィールド中央でプレイするように誘導しますし、追いかけているチームはなるべく時間を進めさせないため、パスを中心に攻めたり、ボールがフィールドの外に出るようにサイドライン側でプレイするように誘導します。
時計を止める手段は限られているため、タイムアウトを消費しきってしまったあとは攻撃権を1回消費してまで時計を止めたりします。
試合が接戦の場合は、このようなクロックマネージメントについても注目していただければ試合が更に面白くなることでしょう。
以外に複雑なアメフトですが
その他にも、フォーメーションや戦術等色々複雑な要素を内包するアメフトですが、最初のうちはそのようなことまで考えず、試合自体を楽しんで見るのが一番かと思われます。