iPX社員によるブログ

iPX社員が"社の動向"から"自身の知見や趣味"、"セミナーなどのおすすめ情報"に至るまで幅広い話題を投下していくブログ。社の雰囲気を感じ取っていただけたら幸いです。

水+アルコール=?

いつもの自己紹介と今回の話題について

3回目の投稿になります。運動は好きだけど暑がりなスズキです。
今回は最近身の回りで体験している「化学」についてお話できればと思います。

混ぜるなキケン!混ぜてもOK

良く洗剤を買うときに見かける「混ぜるなキケン!」
これは薬品同士が化学反応を起こして有毒なガスが発生してしまうからです。

じゃあ、お酒とお水で水割りを作ったらお酒じゃなくなるの?!
⇒お酒ですね。ただ混ざっているだけに見えますが、実は・・・

★液体分子同士が混ざることによって起きることが今回のテーマになります。

液体の中の分子の動き

※なるべく専門用語を使わないように説明してみたいと思います。
コップの中の水をイメージしてください。
あの中にはミッ○ーの様な形をした分子が無数に存在し、コップの中を動き回っています。

分子同士を繋ぐ力、引き離す力(エネルギー)を仲良し度とします。
コップの中の水は絶えず周りの分子と手を繋いだり、繋いだ手を離して別の分子と手を繋ぎ直します。
見た目と違い水分子は常に動き続けています。
ですが、同じ分子同士なので、分子同士を引き離す+分子同士を繋ぐのエネルギーの和は0になります。
(コップの中の水が勝手に暑くなったり冷たくなったら怖いですよね。)

この仲良し度は物質によって異なります。
とっても仲良しな2人を引き剥がすのと不仲な2人を引き剥がすのに使う労力(エネルギー)の量が違うってイメージです。
液体分子でも同様なことが起こっています。

水+アルコール=水割り+α

水とアルコールを混ぜる場合には3つの仲良し度が挙げられます。
1.水同士の仲良し度
2.アルコール同士の仲良し度
3.水とアルコール分子の仲良し度

後は足し引き算です。
水とアルコールの仲良し度と(水同士の仲良し度+アルコール同士の仲良し度)がどちらが大きいか
混ぜた後の手を繋ぐ力が大きければ発熱
逆なら吸熱(つまり冷える)

水とアルコールは同じ分子同士よりも仲良しなので、発熱(温かくなる)のです。
水+アルコール=水割り+発熱!

水割り作ってみたけど、温かくならないよ!?

発熱!といってもそこまでの温度変化は生じません。
お酒のような低濃度のアルコールでは人間の肌で感じるのは難しいと思います。
私がよくやるのは、手を洗って軽く水がついているときに消毒用のアルコール(濃度60~70%)を手にかけて手を揉むとほのかに温かく感じます。

おわりに

以上、化学反応しない化学。身の回りの化学。如何でしたか?

意外と昔の豆知識で言われていることも化学なお話だったりします。
氷水を冷たくするには○○を入れると冷えるよ!これも原理は似ています。
○○には何が入るのでしょうか?ご存知ですか?

より快適にするための化学。生き残るための化学。
私の独断と偏見でモリモリでこれからも紹介していきたいと思います。