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雷が落ちすぎ疑惑

ブログ2回目の担当になります古谷です。
私事ではありますが先日、栃木県に引っ越しを行いました。まだ2か月ほどしか経っていませんが1つ驚いたことがあります。
それは雷が落ちる頻度が多すぎることです。以前私が住んでいた所は雷が月に1回もないようなほとんど落ちないところでした。
そのため1週間に1回以上も雷が落ちることは衝撃的でした。
というわけで今回のブログは雷について記事を書いていこうと思います。

栃木県の真実

栃木県に雷が多いと感じたのはそれもそのはずで、調べてみると栃木県は日本有数の雷が多い県でした。宇都宮の年間の雷日数は24.8日で関東地方では一番多くなっています。
また4~9月に限ってみると宇都宮の雷日数の平年値は22.6日で、全国で一番多くなっています。

なぜ栃木県に雷が多いのか

栃木県は北部が1000~2000m級の山岳部となっていて、南東方向に山の斜面が開いているため、太陽の日射を強く受けます。
さらに夏季は南よりの風が吹きやすいため、暖められた空気が北部の山にぶつかり強い上昇気流がおこります
そして雷が発生しやすい状態になります。
栃木県は地理的要因と風により日本有数の雷多発地域になっています。

雷の仕組み

1、まず太陽の日射により地表が熱せられると地表の湿った空気が暖められて上昇気流になりま
  す。上空で水滴となり、そのかたまりが雲になります。

2、高度が高くなると温度が氷点下に達し、雲の中で雨粒だけでなく氷の粒ができます。氷の粒
  が大きくなってくると今度は重力により下降してきます。

3、氷の粒同士がぶつかり合い小さい粒には正電荷、大きな粒には負電荷が帯電します。
  また、大きな粒は重力で下降するので、雲の上部に正電荷、下部に負電荷が集まります。
  雲底に集まった正電荷により静電誘導が起き、地表に正電荷が溜まります。

4、ある程度電荷が溜まってくると,蓄えきれなくなって放電をします。このとき雲の下部の負
  電荷は,上空の正電荷目がけて高速で移動します。これが雲内放電です。
  雷雲の高度が低い場合、上部にある正電荷より地表の正電荷が近い状態になり、大地に向
  かって落雷が起こります。

世界の雷

世界には雷が引っ切り無しに起こっている地域があります。
それは世界一雷が多発する地帯と言わるベネズエラにあるマカライボ湖です。
年間で落雷が起こる日数は260日、1時間に走る稲妻の数は3600本にもなります。
また、2014年に世界で最も稲妻が多い場所としてギネスにも認定されています。
この地域の雷には雷鳴がなく無音という不思議な特徴があります。
普通雷というとゴロゴロっと大きな雷鳴を響かせるのが特徴的ですが、この地域では音が出ないのです。
詳しい原因はわかっておらず、音がなく光続けている様はなんとも神秘的な場所ですね。

まとめ

栃木県で雷が多いとは思っていましたが、日本有数の雷多発地域だとは思いませんでした。
雷について調べてみるとまだ解明されていないことがあったり、現象を理解するのは奥が深いですね。
以上わかっていそうでよく知らなかった雷についての話でした。