iPX社員によるブログ

iPX社員が"社の動向"から"自身の知見や趣味"、"セミナーなどのおすすめ情報"に至るまで幅広い話題を投下していくブログ。社の雰囲気を感じ取っていただけたら幸いです。

この世界をサバイブするには

こんにちは、ヤマダです。
非常にご無沙汰、ご無沙汰でございますね…。
最近は全く東京にいません、展示会以降はお陰様で色々なお客様の元に訪問をしているため、専ら色々な土地を渡り歩いているため、東京にいると逆にそわそわしちゃいます。

少し前の話ですが、国内景気が後退局面傾向にあるニュースが流れていました。
この業界に限らず景気に左右されてしまう社会なので、こんな報道があると薄氷を歩くような気分です。
(個人的には、以前から徐々に景気が悪くなっていたように感ずるのですが…。)

そんな状況の中でもこと自動車という領域においては、「足を止めると息が止まる」、いくら企業として息切れをしていても決して手が止められない、手を止めたら最後数日であっという間に他社に追い抜かれてしまうという息切れしてしまうような切羽詰まった状況ですね。
一夜にして新鋭プレイヤーに追い抜かれていたり、かと思ったら一夜にして有名なプレイヤーが失落したりと業界全体がまさに激動、浦島太郎の心持ちを味わう人も多いかと思います。

社会においては雨降る悪条件の中、必ず決めなければいけない試合というのはままあるかと思うのですが、そんなぬかるみの中でも、むしろそのぬかるみを利用して鮮やかなシュートを決めちゃう人や企業もいますよね。
特にここで言う良いプレイを行う人間は、やはり海外勢が多いような気がしています。
日本企業は黙したまま泥に埋まっている、もしくは「泥から抜け出すにはどうすればよいか」という事を必死で考えており、その先の点を取る行動にまで考えが及んでいない所が多いんじゃないかなと思っています。

こういった中でも生き抜くには…とここ最近考えている生存戦略の話をしたいと思います。

iPXは半数以上が未経験者で構成されています、と言うと伝えた方全員にかなり驚かれます。
特に会社紹介なんかをすると、事業領域の広さに対して社員数の少なさと未経験者の多さに素直に感嘆される方が多いです。
しかも出身がかなりバラエティーに富んでいます、最近入社した人間だと作業療法士や科捜研の男、土木現場の監督していたと様々です。
ちなみに私もiPXに入社する前は工芸品を売っていました。

採用に関しては正直な所この売り手市場の現在経験者を取っている余裕すらないという実情もあるのですが、同じ遺伝子ばかりで構成されていると、突然環境が変異した場合対応できなくなるため、環境変化に順応できる組織体になるべく、異なる背景を持った人間を積極採用していると一個人としてはそう捉えています。
ただ同時に企業活動である以上、同じミッションを理解して協調していかないと、地力の高い組織になっていかないというのも事実です。
いかに個々人の能力の差別化を図りながら一体となっていくか、かなり実行の塩梅が難しいと感じるテーマですが、実はそういった命題は巷では溢れているのではないでしょうか。

「自分の軸はぶれず、かつ身につけた価値観(この文脈だと、バイアスと言った方が良いかもしれません)には固執せず、いかにキッパリと捨てられるか」
「いかに自分が変われるか、変わりながらいかに自分の変えない部分を作るか」
「いかに相手を尊重しながら自分の信念を伝えるか」
「どの観点で起こった事象を良しとするのか、どの観点で起こった事象を悪しとするのか」
「ルールに従いながら、いかに法則を塗り替えるか」
「いかに自分の利益を出しつつ、関わった全員が満足するか」

こういった一見矛盾をはらむ命題は、社会生活を送る上では避けて通れない壁として、大なり小なり立ちはだかっています。
それはフレキシブルな対応力なんていう平々凡々な言葉では語れないように思います。
恐らく正しい言葉として無いんじゃないかなと感じているのですが、あえて呼ぶとしたら矛盾を成立させる力、矛盾力をいかに付けるかが肝なのではないかと、最近は常々考えています。
矛盾を成立させることによる力は、片方向を成立させた推力よりもかなり大きく、かつ巡り巡って様々な物事に影響をもたらします。

でもそういった矛盾をはらむ力は、一度極端にまみれないと生まれません。
ということで、次回はその極端にフォーカスを当てた小話をしたいと思います…。