一筋縄では行かない。それがトーナメント(競技も型式も)
こんにちは。先日また一つ歳を重ねました。阿部です。
以前書きましたが、「誕生日冥土の旅の一里塚」な自分としましては、味の嗜好が多少変わってきました。
油ものがきつくなるって言うのは本当だったんですね・・・*1
さて、今回はオリンピックも近くなってまいりましたので、スポーツイベントでよく聞く「トーナメント」について書かせていただきます。
そもそも「トーナメント」ってなんなのさ
日本で「トーナメント」というと、山型の図で組み合わせが書かれた勝ち抜き型の大会を思い浮かべる方が多いと思います。
確かにこれもトーナメントの一種ではあるのですが、実際にはもっと範囲が広く、大会そのものを指すこともあります。
もともと「Tournament」という単語は中世における馬上槍試合を示す言葉で、これが転じて大会を示す言葉になったとされています。
さて、先程勝ち抜き型の大会もトーナメントの一つと書きましたが、実際にはその他にも様々な方式があったりします。それについて2パターンに分けて紹介させていただきます。
一発勝負の緊張感が魅力な勝ち抜き型
国内では、各種球技大会などで多く採用されているのが勝ち抜き型です。
一番多い「1回負けたらそこで終了」という形式はシングルエリミネーション(SingleElimination)とも呼ばれます。
これをちょっと拡大したものに「2回負けたらそこで終了」というダブルイリミネーション(DoubleElimination)形式もあります。この形式は通常の勝ち抜き戦と1回負けたもの同士のトーナメントを並行で行い、最後に両方のトーナメントの勝ち残り者同士で決勝戦を行うタイプのものです。(1回負けた側は2連勝が必要とするルールもあります)
常時、負けたらそこで敗退というわかりやすさや見る側からしてみれば常に一発勝負が続く緊張感がたまらない型式ですが、組み合わせの妙が発生しやすく1回だけでは全体的な評価がしにくい、引き分けが存在する競技の場合は何らかの決勝手段が必要(PK戦など)が必要と行った難点も存在します。*2
実力差が出る?紛れが少ない?総当たり型
勝ち抜き型と双璧をなすのが、よくリーグ戦と呼ばれる総当たり型です。*3
参加しているチームや選手が他のチームや選手と1回づつ以上試合をし、その積み重ねを持って優劣を競う方式のため、比較的紛れが少なく、実力差がはっきり出る型式です。
一般的には各チームが1回づつ戦うことが多いですが、サッカーのようにそれぞれのホームで1回づつやる型式や、地域的に近いチームとは2回やるけど、それ以外のチームとは1回も試合をしないNFLのレギュラーシーズンのような特殊なフォーマットもあります。
順位決定方式も様々で、勝ち点にボーナスポイントがあったり(ラグビー)、勝ち点が同じときの順位決定方式が競技ごとの特色が出てみたりとこのあたりの型式を読み解くのもスポーツの楽しみ方と言えましょう。
ただ、どうしても消化試合がでてしまったり、最終節は同時にやらないと勝負のアヤが大きくなってみたり、試合として見ると良くない選択でも、先々を見通すと良い選択になったりと、何かと運営側が大変な型式でもあります。*4
競技にあったトーナメントの形
ここで紹介した以外にも、成績が近い者同士を対戦させるスイスドロー方式など、その競技にあったトーナメントの形というものが形作られています。
競技観戦の合間にこのようなところに思いを至らせるのもまた一興ではないでしょうか。