視覚のオハナシ ”皆さん脳に騙されてますよ!”
iPX mazdaです。(3回目の登場です)
本日の前置き。
最近、運転する機会が増えましてウキウキしております。
山奥や海辺や雪山へ。
アウトドア&ドライブが好きな私ですが、アルコールもとても好きなのです。
アルコールを嗜みたい時、自動で運転してくれたらな…と思い始めた今日この頃。
さて本日の本題に。
“視覚”について書き綴ります
導入バナシ
大学で少々視覚をテーマに研究しておりました。
運転には限りなく視覚が重要なファクターとなります。
「あ、あそこに好みの女の子がっ!」と言ってよそ見をしてはいけません。
とてつもなく良い視野角・反応速度は持っていても注視する所が偏ってしまうと危険です。
視覚は人間工学や動態学、人類生物学と言った領域の知識が必要な領域となりますが、そんな専門的な領域を学んだ人は少ないでしょう。
何か少ない知識でも賄えたりしないであろうか…。
実は、サリエンシー・マップ、ベイジアン・サプライズマップと言う計算理論的にコンピューター上で人間が注視している部分を再現出来る手法があります。
(南カリフォルニア大学のItti氏が実際に開発されたプログラム)
コンピューター上でも再現できれば色々と応用が利きそうですね~。
個人的には自動車業界もそうですが、サインデザイン・UI/UXに従事している業界の人達にも有効なのではと。
とは言うのも、
転業界して「デザイナーってあんまり検証してないやん。何を根拠にしてるんだ?」と多々思う事がありまして。
しっかりと検証・シミュレーションを行い根拠あるモノを作っていく必要が何に従事していたとしても必要なのではないかなと。
そろそろ、文章だけではつまらないので画を入れていきます。
視覚は脳を騙してます
「みる」という事はそもそも光が無ければ出来ない事ですが、その編は詳しくないので割愛して、
入って来る光が錐体細胞を刺激して色の判別をし、視神経を通して電気信号を脳に届けています。
脳内で三次元情報へと変換され、視覚世界が構築されています。
つまりは、脳の独断と偏見で視覚世界が構成されているのですよ!
その根拠として、こちらをご覧ください。
チョコ好きの皆さん、どちらのチョコを手に取りますか?
無論、私は上の方を選びます。
しかしながら残念なお知らせをしますと、上下とも同サイズなのです…。
※※※Photoshopで編集なんてしてませんよ、現実です※※※こういった類の現象を“錯視”と言います。
今回の例はポンゾ錯視です。
何で騙されるんだ?
それはですね、食いしん坊だからです(嘘)。
少しでも大きい方が嬉しいのは間違いないのですが、何故大きく見えてしまうのかと言いますと、脳は奥行を感じてしまっているからです。
脳の偏見
「な、なんでなんだ私の脳みそ!これは二次元の画じゃないか!」
二次元と分かっていながら、手前と奥を認識して勝手に脳が三次元変換しているのです。
実際、人間自体は三次元ですし住んでいる世界も三次元なので脳も自動的に三次元変換を加えているのでしょう。
手前と奥を感じたからと言って何故大きく見えるかはまだ疑問としてあるでしょう。
少々解説しますと黒い線がカギとなっています。
奥(尖がっている方)は狭い・小さいと感じている為、比較対象となるチョコレートが大きく認識してしまいます。
一方、手前のチョコは比較対象が大きな空白(空間)として捉える為、小さいと認識します。
互いに誇張されている感じですね。
まだまだ他にも錯視の法則がありますので調べてみて下さい。
世間ではトリックアートなんて流行っていますが、錯視の法則を利用していますよ!
今回の視覚について第1弾は閉幕とさせて頂きます。
次回、乞うご期待。